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閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)

当院では、地域の医療機関と連携しながら「閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)」の治療を行っております。

睡眠時無呼吸イメージ

OSAは、睡眠時に呼吸が何度も乱れたり止まったりすることで、高血圧症や脳血管障害などの合併症を引き起こしたり、お子様の成長や発育にも悪影響を及ぼしたりなどさまざまなリスクがあります。そのため、放置すると非常に危険な病気でもあります。

もしOSAに当てはまる症状があったり、いびきや無呼吸、夜眠れないなどのお悩みがありましたら、まずは当院へ一度ご相談ください。皆さまの快眠を医学的にサポートしております地域の医療機関と連携しながら、患者様一人ひとりに合った最適な治療法をご提案いたします。

パシフィックデンタルだからできる
「呼吸」と「睡眠」への機能的アプローチ

日本睡眠歯科学会」会員の歯科医師によるアプローチ

当院の歯科医師は、睡眠呼吸障害の治療の研究や臨床を推進する「日本睡眠歯科学会」の会員です。専門的な視点から適切なアプローチを行います。

歯科用CTによる診査・診断

歯科用CT
デジタル解析ソフト「SICAT Air」イメージ

歯科用CTによる診査を行うことで歯や顎の骨の状態だけではなく、鼻腔から喉頭の上気道の体積や、狭くなっている気道部分の状態を、CTと連動しているデジタル解析ソフト「SICAT Air」を活用することで3次元的に把握できます。

デジタル解析ソフト「SICAT Air」イメージ

また、「SICAT Air」によって気道の断面積を数値化できたり、気道が狭くなっている部分はわかりやすく色が赤色に変化したりするため、上気道の正確な診断ができるとともに、患者様自身も状態を把握しやすいメリットもあります。

さらに、睡眠呼吸障害と関連する舌の位置や咽頭部の状態などの評価も同時に行えて、お顔まわり全体の状態を総合的に判断できるため、より的確な診断を行うことが可能です。

筋機能療法による「呼吸」と「睡眠」の機能改善

パシフィックスリープでは、睡眠呼吸障害の対策として筋機能療法も行っております。

筋機能療法では、適切な舌の位置、正しい呼吸、咀嚼、および嚥下を促進するために、顔面および舌のトレーニングを行っています。

舌やお口まわりの筋肉トレーニングを行うことで、舌が気道に落ち込み無呼吸状態になることを防止します。また、顎の成長途中のお子様が行う筋機能トレーニングは非常に意義深く、お子様を正しい顎の成長へと導けるメリットもあります。

日常における習慣から良質な睡眠にアプローチ

良質な睡眠には、生活習慣の見直しや改善も欠かせません。

たとえば、肥満によって首まわりに脂肪がついたり、喫煙によって喉や気道に炎症があったり、飲酒によって気道の筋肉が弛緩したりなどにより、気道が狭くなって睡眠呼吸障害のリスクを高める可能性があります。

首まわりの脂肪
喫煙・飲酒

そういった日常の習慣からも対策を行い、解消・予防するように総合的なアプローチを行います。

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)について

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)とは、睡眠時に頻繁に呼吸が乱れて停止する睡眠障害のことをいいます。

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、単にいびきが気になったり、息苦しさを感じたりするだけではありません。放置してしまうと、健康に大きな悪影響を及ぼす可能性があり、命までも縮めてしまうこともあるといわれるほど危険な病気でもあります。

こんな症状はありませんか?

就寝時朝起きたとき日中
✅毎日、寝苦しい
✅夜中に何度も目が覚めて、トイレに行く回数が多い
✅呼吸が頻繁に乱れる(止まる)
✅倦怠感や疲労感がとれない
✅朝すっきり起きられない
✅頭痛がする
✅口がカラカラに乾いている
✅だるさが続く
✅眠気が強い
✅集中できない
✅気分が沈みがち

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の合併症のリスク

睡眠呼吸障害では、さまざまな合併症を引き起こすリスクがあります。

この合併症の一例としては、高血圧症、脳血管障害、心筋梗塞、糖尿病、肥満などがあります。

睡眠呼吸障害の合併症によるこれらのリスクは健康な人と比べると非常に高く、心血管系の合併症のリスクは2~10倍、脳血管障害のリスクは4倍まで増加すると報告されており、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病のリスクは9倍にも増加するといわれています。

さらに、不十分な睡眠による眠気で交通事故を起こすリスクも高く、健康な人に比べるとおよそ7倍も高くなるといわれています。そのため、睡眠呼吸障害がある場合には、なるべく早急に医療機関による検査や治療を受けることをおすすめいたします。

お子様の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、成長・発育にも影響

「寝る子は育つ」といわれるように、「睡眠」はお子様の成長においてとても重要だと考えられています。しかしながらお子様に睡眠呼吸障害があると、成長・発育にも大きな影響を与える恐れがあります。

というのも、お子様の成長を促す「成長ホルモン」は深い睡眠時に分泌されるのですが、無呼吸の状態では深い睡眠にならないため、成長ホルモンが正常に分泌されなくなってしまうからです。

子供の睡眠

脳や頭部、神経など、お子様は成長途中の段階です。この成長途中の段階で睡眠呼吸障害が起こると、発達の遅れや学力低下をはじめ、攻撃的な行動や多動性障害、そして歯並びなどにも影響することがあるとされています。

そのため、睡眠呼吸障害はとくにお子様の成長・発育において非常に大きなリスクだといえます。

このことから睡眠時無呼吸の基準においても、大人と子どもで違いがあります。

睡眠時無呼吸の基準は、大人の場合は「1時間に10秒以上の呼吸停止が5回」もしくは「無呼吸が7時間に30回以上」であるのに対し、お子様の場合は「無呼吸時間が10秒以下でも2回分の呼吸停止がある」状態であれば睡眠時無呼吸と診断されます。

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の治療法

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の主な治療法には、歯科医院で行う「マウスピース療法」と、睡眠外来を行っている医療機関でのCPAP療法、外科的治療などがあります。

マウスピース療法

マウスピース

マウスピース療法では、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の治療として一人ひとりに合わせたオーダーメイドのマウスピースを使用します。このマウスピースは「スリープスプリント」とも呼ばれ、睡眠時に装着します。

スリープスプリントによって上顎より下顎を前に出すように固定させることで、気道を広く保つ効果が期待できます。

軽症~中等症程度の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の治療に用いられることが多く、健康保険が適用となる治療です。

症状に合わせた適切な医療機関での治療(CPAP療法・外科的治療など)

患者様の睡眠呼吸障害の症状によって、近隣の耳鼻咽喉科や小児科、内科、呼吸器科、循環器科などと連携し、患者様に最適な医療機関をご紹介いたします。

CPAP(シーパップ):経鼻的持続陽圧呼吸療法

紹介先の医療機関では、睡眠呼吸障害が重症の患者様に保存的治療として、マスクから鼻に空気を送り込む「CPAP(シーパップ):経鼻的持続陽圧呼吸療法」を行ったり、CPAPでも効果が薄い場合は外科的治療の「口蓋扁桃摘出術」や「アデノイド切除術」などを行ったりするケースもあります。

お子様の睡眠呼吸障害は、早めの対策を

お子様の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、放置すれば成長や発達に悪影響を及ぼすリスクがあるため、早めの診断や治療が重要です。

またこのお子様の睡眠呼吸障害は、「歯並び」にも悪影響を及ぼす可能性があるため注意しなければなりません。

なぜなら睡眠呼吸障害の原因には、肥満やアデノイドなどの他にも、日本人に多い「小さな顎」や「舌の位置異常」なども挙げられており、これらは同時に歯並びにも悪影響を及ぼすからです。

子供の歯

そのため、お子様の睡眠呼吸障害が小さな顎や、舌を含むお口まわりの筋機能低下によるものの場合、成長期に筋機能トレーニング等の対策を行っておくことが大切です。早期に対策を行うことで、睡眠呼吸障害の根治療法としての可能性も期待できます。

そのため、もしお子様にいびきや無呼吸の症状がある場合は、ぜひお早めに当院へご相談ください。

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