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医療従事者・多職種向け Q&A
Tongue Up!!編

Q1. Tongue Up!!とは何ですか?

A. 「Tongue Up!!」とは、舌が自然に上顎に収まり、呼吸・嚥下・姿勢・発音などの機能が本来の形で発揮される状態を指します。
単なる“舌の位置”ではなく、口腔から全身へとつながる機能の土台づくりという考え方に基づいています。

Q2. なぜ「Tongue Up!!」という考え方が必要なのですか?

A. タングタイという言葉が日本でほとんど知られていなかった頃から、私はその重要性を感じ、セミナーや臨床を通して伝えてきました。
ただ「切る/切らない」に議論が偏ってしまう中で、本当に必要なのは**“舌の機能”に注目する視点**だと強く感じたことがきっかけです。
その明確なゴールとして、「Tongue Up!!」という言葉を提唱しました。

Q3. 機能を重視するとは、具体的にどんな視点を持つということですか?

A. 舌がどこまで動けるのか、どこに触れているか、どのように使われているかという「舌の働き方」を診るということです。
タングタイは“構造”の異常に見えて、実は“機能障害”の問題が根本にあります。
形ではなく使われ方を診る。それが機能中心の視点です。

Q4. Tongue Up!!を目指すと、どんな良いことがありますか?

A. 呼吸が安定し、口呼吸やお口ポカンが改善し、嚥下・姿勢・睡眠の質まで変化が見られることがあります。
特に成長期の子どもにとっては、その先の発達全体に良い影響を与えることができる重要な要素になります。

Q5. 舌小帯リリースを否定しているのですか?

A. 否定はしていません。必要と判断される場合には、適切なタイミングと方法で行うべきです。
ただし、「切る」ことがゴールになってしまうのは本質からずれているというのが私の立場です。
リリースの前後で、舌が本当に機能するかどうかを見極めることが必要です。

Q6. なぜ多職種でこの視点を共有する必要があるのですか?

A. 舌の機能は、歯科だけでなく、小児科・助産師・ST・整体・栄養・発達支援など、幅広い職種と関わります。
**共通のゴールとしての「Tongue Up!!」**があることで、より良い連携が生まれ、結果的に患者さんにとっての利益になります。

Q7. Tongue Up!!を実現するためには、何をすれば良いのですか?

A. まずは機能の正しい評価からです。
舌の挙上率、スポット開口、吸い上げ開口など、簡単なチェック方法を知るだけでも見え方が変わります。
セミナーではその実際を具体的にお伝えしています。

Q8. その評価や方法を学ぶにはどうすれば良いですか?

A. 私が主催しているTongueUpセミナーでは、現場ですぐに活かせる評価方法やアプローチを、職種を問わず学んでいただけます。
まずは“見る目”を持つこと。それが全ての始まりです。

医療従事者・多職種向け Q&A
舌小帯短縮症・タングタイ編

Q1. 切った方が良いですか?切らなくても大丈夫ですか?

A. 私が主催しているTongueUpセミナーでは、現場ですぐに活かせる評価方法やアプローチを、職種を問わず学んでいただけます。
まずは“見る目”を持つこと。それが全ての始まりです。

Q2. 口腔外科に紹介したら「必要ない」と返ってきました…

A. 外科的視点では「見た目に異常がなければ不要」と判断されることもありますが、舌小帯の問題は“機能障害”が中心です。診る視点によって評価が変わることを知っておくと良いでしょう。

Q3. ハート舌だけど本人困っていないので経過観察ですか?

A. 困っていないように見えても、呼吸・姿勢・睡眠などに影響していることがあります。舌の“形”より“動き方”に注目することが大切です。

Q4. 治療の必要性を親御さんに上手く説明できません…

A. 専門用語を使わず、「お口ポカン」や「姿勢との関係」など日常の症状から説明すると理解が得やすくなります。舌の機能が全身に影響することを伝えましょう。

Q5. 切ったら発音とか歯並びとか姿勢とか良くなりますか?

A. 「切るだけ」で全て解決するわけではありませんが、舌の動きが改善することで良い変化が出るケースもあります。術後のトレーニングやフォローが重要です。

Q6. この子ベロ短いんで切って下さい!!(子どもの目の前で…)

A. 本人の前で「切る」という言葉を使うことは避けた方がよいです。不安や恐怖心につながるため、「舌を上手に使えるようにする」といった表現が望ましいです。

Q7. 舌の形だけで判断できますか?

A. ハート型などの“形”だけでは診断できません。どこまで舌が届くか、どのように動かせるかという“機能”を評価することが欠かせません。

Q8. 何歳から評価・介入できますか?

A. 新生児から評価は可能ですが、年齢に応じて見るポイントや対応方法は異なります。乳児では哺乳、小児では呼吸や嚥下など、成長段階に応じた評価が必要です。

Q9. 舌小帯って保険で切れるんですよね?

A. 条件によっては保険適用で処置できる場合もありますが、保険で対応できる内容には限りがあります。「どう切るか」ではなく、「なぜ切るか」という視点が重要です。

Q10. 切ってもまた癒着すると聞きましたが?

A. 術後の癒着(リアタッチメント)は起こり得ますが、正しいケアとフォローで予防が可能です。術後管理まで含めて考えることが大切です。

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